【岩手日報】孤立地域どう救助 矢巾で県防災訓練

岩手県で実施された防災訓練についてのニュースです。


いわての防災

県は11日、東日本大震災発生1年に合わせ矢巾町藤沢の県消防学校などで防災訓練を行った。震災でも多数発生した孤立地域からのヘリを使った救助の手順などを確認。防災意識と備えの大切さをあらためて胸に刻んだ。

 矢巾町婦人防火クラブ連絡協議会、町消防団員ら約170人が参加。地震や津波で地域が孤立し、偵察中の県防災ヘリに救助要請をする-との想定で実施した。

 同クラブ員が、赤いTシャツを棒にくくりつけた旗や、テープを張ってSOSと記したブルーシートをヘリに向かい掲げた。降下したヘリ隊員と協力し「けが人」を素早く搬送した。

 同クラブの千崎トシさん(72)は「訓練中も1年前を思い出した。身近な物を使い、孤立を知らせられると勉強になった」と語った。県総合防災室の小山雄士室長は「1周年の日の訓練で、住民と一緒に災害や教訓を忘れないとの思いを強くしたい」と強調した。

 盛岡市内丸の県庁では、震度6強の地震を想定し、非常時の職員への連絡体制を確認した。

東日本大震災から1年、各地で、思いを新たにするイベントが開催されています。